いやぁ、僕も30歳を過ぎましてね?周りでは結婚出産もなんなら一段落したぐらいの今日この頃なんですが。親になるときっと『はじめてのおつかい』が沁みるのだろうなと思うのですよ。
子供たちが手をつないで困難に挑むのっていいですよね。
今回紹介するメイドインアビスもめちゃくちゃざっくり言うとそんな作品です。
作者さんのヤバい嗜好が見え隠れしないでもない(むしろ隠れていない)ですが、絵柄によらず我々大人の鑑賞に耐えうるどころか色んな意味で圧倒的に大人向けですのでぜひおすすめです。
未知への興味。探求心。恐れない心。
互いに足りない部分を補い合って冒険するこの子たちを見て僕もそれらをいつまでも持っていたいと思う次第です。まぁ、僕はぼっちなんですけど。
あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
こんな方におすすめ
かわいらしい絵柄に抵抗がない人
レビューなどを見ると絵柄云々は好みがわかれるようですね。
まぁ確かに絵柄からは想像できない展開というか。その点ではまどマギと同系統といってもいいかもしれませんね。そういう意味ではかわいらしい絵柄は子供向けという時代はすでに終わってますねー。
むしろこの絵柄だからこそキャラに愛着が湧き、怒涛の展開に引き込まれるのかもしれません。
SNSではファンアートがドンドコドンドコ投稿されてますしね。
ショッキングな表現に抵抗がない人
レビューでは色々書かれていますが、そもそもアニメ版はR13指定がされておりますのでもともと小さなお子さん向けではありません。(ちなみに漫画の表紙裏なんかはもっと大きなお友達向けです。)
成人であっても、センシティブな方であればショックを受けてしまう描写は……確かにある。無いと言えば大嘘になる。救いのない登場人物もいる。
「どうやったら、こんな展開、思いつくんだ~!?↑↑」とトムブラウンさんの漫才みたいな感想を持つ方が大半ではないかと思います。
ちなみに2022年放送予定の2期は更にヤヴァイです。
確かに困難はある。けれども主人公たちは気づくと笑顔を取り戻しています。で、あれば見守る我々が背負いすぎてもしょうがないかな、なんてね。
考察好き
最近はドップリハマる事を「沼」、だなんて言うようですが、我々メイドインアビス好きに関しては「穴」もしくは「奈落」です。
ネットに多数漂うメイドインアビスの考察の数々。。。
上手い事謎が散りばめられていて、僕なんかは頭の容量が小さいので考えてたらいつの間にか白目剝いてます。今のところ矛盾なども見られないのでそういう側面も挑みがいがある作品です。
エヴァンゲリオン好きなんかもハマると思います(僕は圧倒的綾波派です)。
子供たちが大穴を穿つ物語
アビスのイメージとしてはゲームの不思議のダンジョンみたいな感じです。深く潜れば潜るほど驚異的な生物が住んでいて、主人公たちを襲います。
それとは別に、メイドインアビスを名作たらしめている設定の一つに『アビスの呪い』があります。
アビス深部からの帰還を困難極まるものにしているのがアビスの呪いです。
©メイドインアビス1巻/つくしあきひと 竹書房
確実な死(迫真)。
すなわち、万が一、いや億が一奥まで行けたとしても戻ってこれない。
そんな穴に挑むヤツら。ぶっ飛んだヤツら。それを探窟家と呼ぶのです。
探窟家を志した子供たちの行く末は……。
絵柄で拒否反応を起こすのはもったいないです。それだけは「度し難い」。
強く強く視聴をオススメしたい作品です。
アビスは人の意見を読んだり聞いたりが楽しい作品になっております。一通り視聴・読破しても、それではまだ大穴の淵にも立っていない。
皆様とメイドインアビスのお話ができる事を楽しみにしております。アビスは口を開けて我々を待っています。共に深く潜っていきましょう……。